ザ・ソプラノズのネタバレ編です。私は長編ドラマの場合は大体のあらすじを把握するのが好きで気になるキャラクターはこの先どうなるのか気になってしまってネット検索することが多いんです。わかってしまうと面白さが半減するという方もおられるので知りたくない人は閲覧注意です。この記事はメインキャラクターがどうなってしまうかのネタバレ記事です。
アンクルジュニア
前ボスのジョニーが癌で亡くなったので新ボスになりました。
しかしトニー達の思惑はヤバくなったら老い先短い爺さんに罪をかぶせてしまおうという魂胆です。
トニーの母親からセラピーにかかっていることを知りマフィアの秘密がばれてしまうのではと不安を感じた
アンクルジュニアはなんとトニーの暗殺をもくろみます。
幸い未遂に終わりましたが認知症がひどくなった母親の発言からトニーはアンクルジュニアの仕業と察します。
しかしアンクルジュニアも認知症にかかっているようでうまくはぐらかします。
見ていてもどこまで認知症にかかっているのか、かかったふりをしているのか
(他の容疑で逮捕起訴をまぬがれるため)
最終的には本当に認知症になっていたのではないかな。
口は達者でズルい人間なんですが歌がうまくて女好きな陽気なお爺さんマフィアでした。
最後まで隠したお金の在りかを教えなかったのですが症状が悪化していくのは
見ていてもかわいそうに思いました。(老化するのはつらい)
ビッグプッシー
ある日FBIの手入れが入りソプラノファミリーが数名検挙されました。
その中にビッグプッシーがいたのですが、保釈が早く済んだことから司法取引をしているのではないかと
ファミリーの間で怪しまれました。
トニーは彼を信頼していたので怪しそうな他の組員を始末しました。
でもFBIと司法取引をしていたのはビッグプッシーだったのです。
しかし彼も好きで取引をしたわけではないので証拠になるような話はしないように気を使っていたのですが・・・
隠し通せる訳もなくお魚のエサになってしまいました。
存在感のあるキャストだったので残念な最後でした。
ラルフィ
稼ぐのはトップクラスなのだが人間性が悪くトニーは幹部の器ではないと判断していたが、
他の幹部が亡くなったため幹部に昇格した。
本当に嫌な人間でしたが役柄も最悪なストーリー展開です。
トニーの姉のジュリアといい仲になりかけたのですが
前ボスの奥さんとの仲を清算してジュリアの家に同居したところ階段から落とされて上に振られてしまいました。
原因はジュリアの急な心変わり(笑)
彼は馬主だったのですが成績が振るわなかった馬がトニーのアドバイスで
たまたまレースに勝ち進むんです。
トニーは動物好きなのでこの馬をすごく可愛がっていました。
ある日ラルフィの子供が大けがをして医療費の心配もでてきました。
そんな時に馬の 厩舎が火事になり火傷を負った馬は安楽死することに。
トニーの家に連絡が入り駆け付け馬の亡骸と電気の配線をみたことである疑惑が発覚。
ラルフィの家に向かうトニー。
馬に保険金をかけて火災を起こした事を問い詰め白状させます。
殴り合いになり結果トニーはラルフィを殺してしまいます。
以前ラルフィは自分の子供を妊娠している踊り子の女をカッとなり殴り殺しているんです。
そのことでもかなり怒っていたのですがうまく処理をしてあげました。
しかし動物好きのトニーならではで、可愛がっていた愛馬を殺され怒りは止まりませんでした。
ボス最強ですね~。
始末をクリスに頼んで一緒にします。
かなりなグロなシーンですがバラバラにして埋めてしまいます。
おまけに彼はカツラだったんです!!(トニーは知っていたそうです)
ここまでこの役柄をおとしめるなんて脚本家のラルフィに対する悪意を感じました。
ヴィト
彼はゲイの傾向がありゲイのたまり場の酒場で遊んでいるところを知り合いに見られてしまいます。
当時マフィアの世界ではゲイはファミリーの一員とは認められません。(今はどうかは知りませんが)
皮の帽子や服を着ているとゲイのファッションだったんですね。
当時のアメリカではゲイはかなり差別されていたようです。
ヴィトの子供もそのせいでいじめにあってしまいました。
そしてヴィトはばれる前に逃げ出していました。
逃げた場所で恋人(男性)もできるのですがやはり自分の子供の元に帰りたかったのでしょう。
トニーに電話で詫びをいれます。
トニーは許したかったのですがヴィトの奥さんの親類のマフィアが許しませんでした。
揉めることを恐れたトニーはヴィトの居場所を教えます。
ゲイのマフィアには未来はありませんでした。
ヴィトは凄惨なリンチを受け殺害されました。
トニーは帰ってこなければよかったのにと呟いています。
アドリアーナ
クリスの恋人。クリスが組員に入ったことで運命が変わっていくことに。
クリスから店を任されたアドリアーナは店内での麻薬売買を理由にFBIから司法取引を持ち掛けられる。
マフィアから抜け出しクリスと新たな土地で生活を望んだ彼女はストレスから過敏性腸症候群になってします。
FBIからの執拗なアプローチとファミリーを裏切ることの恐怖、クリスの薬物依存など
このあたりのアドリアーナは本当に気の毒でした。
FBIから期限を切られたアドリアーナはとうとうクリスに打ち明け
一緒に保護プログラムで別の土地でやり直そうと話します。
最終的にはクリスはアドリアーナを選ばずにトニーにすべてを打ち明けます。
アドリアーナに待っていたのは死でした。
クリス
アドリアーナを裏切りトニーに忠誠を示したクリスですが、ちょっとしたことからトニーに対して不満がでます。
依存症の治療のためにお酒も禁止しているトニーに対してファミリーは嫌味をいいます。
「トニーに気を使って酒が飲みにくい」とか 「少しくらい飲んだら良いのに」
好き勝手に嫌がらせをいいます。パワハラのようなものですね。
他にもトニーが出所したトニーBのほうを可愛がっているのも気に入りません。
もともと脚本家に興味があったトニーですが映画製作に乗り出します。
それがとんでもないことになります。
内容はスプラッターホラー映画なんですが最後にやられるゾンビのモデルがトニーではとの疑惑が。
以前アドリアーナとトニーの不倫疑惑があったのですが、映画では不倫しているエピソードが描かれていた。
そのことを奥さんから指摘されたトニーは気に入りません。
クリスとトニーはお互いに不満を感じています。
そんな中2人でドライブ中にクリスが運転を誤り大事故に遭遇。
クリスは瀕死の状態でしたがトニーはクリスの鼻をふさぎ息絶えさせます。
トニーはクリスが自分に対して面倒な存在になる予感がしていたのでしょう。
クリスが死んでほっとしたとのちのエピソードで語っています。
トニーB
出所後は堅気になるつもりでマッサージ師の免許の試験を受けるため必死で勉強して合格。
働いていた韓国人オーナーにも認められてマッサージ店の共同経営を依頼されてやる気満々。
ところがある日強盗が証拠隠滅のために大金を捨てていく現場に遭遇しました。
そのお金をネコババしたトニーBはギャンブルに明け暮れて派手な暮らしをしてしまいます。
ネコババしたお金も使い果たし堅気の仕事もやる気をなくしたトニーBは
マフィアの世界に戻ってしまいました。
お金を稼ぐためにヤバイ仕事に手をだしてしまいソプラノファミリーと敵対するマフィアに追われます。
見つかると凄惨なリンチに会うことがわかっていたトニーは自分でトニーBを始末しました。
真面目にしようとしていた人間を奈落の底に落とした脚本がお見事でした。
トニーBの携帯電話の着メロがクイーンのWe Are the Championsなんですよ。
1977年にリリースされた曲なのですがアメリカでも定番の曲になっていたのでしょうね。
ソプラノズはマフィアを美化することなく嫌な面をありのまま描いてます。家庭生活においてはマフィアも普通の会社員も変わりなく悩みや喜びを時にはコメディ、シリアス、スプラッターもありお色気シーンも毎回で大人向けのホームドラマとして楽しめます。